大義之法
人間として踏み行うべきもっとも大切な道を実現する方法
文と武と、いずれも欠いてはならないということは、かつてこの道の先輩たちが常に戒めてきたことである。
まして、現今、人々の心が軽佻浮薄に流れているときであるからこそ、文は人の踏み行うべき徳、人として守るべき道、人の守るべき正しい道、誠で正しいことのすじみち(道理)を明らかにし、武はこれらを守り行って、その大義を成し遂げるわけである。
したがって、文に仕える者は武を他のものとはしないし、武を好む者も文を捨てはしない。
斯文斯武偏廃す可からざるは古今先達の常に戒むるところなり況や方今人心軽佻浮薄に流る、時に於てをや夫れ文は以て綱常倫理大道誠正の理義を明にし武は以て之を保守履行し其の大義を致す以なり故に文を事とする者武を外にせす武を好む者文を外とせす。
一、学徳を磨き、身体を練り、独自の天賦を伸展し快活剛毅なる気性を発揮して、父母の恩に報いんことを期すべし
一、学業の習得は常に思索工夫の効を積みて之を体得し、之に習熟し、活用自在にして、創造に富む知能を啓培せんことを期すべし
一、清明にして、邪曲を排し、正善を求めて巳まざる心情と、困苦を凌ぎ、欠乏に堪うる強靭なる体躯とを育成し、身命を挺して正義の実践に遭進し、似て世界平和の実現を期すべし